オリゴ乳酸は、研究によって健やかな血流の助けになることがわかっています。その名前から、普段よく耳にするオリゴ糖や乳酸と勘違いされがちですが、これらとは全く異なる成分です。
オリゴ乳酸が血の流れをサポートする研究結果と、オリゴ糖や乳酸との違いについて、オリゴ乳酸製造元である株式会社GLART代表取締役・山口博氏監修のもと、解説します。
株式会社GLART
代表取締役 山口博氏
オリゴ乳酸の研究・開発を行っている株式会社GLARTの代表取締役。オリゴ乳酸研究の第一人者として、当サイトを監修しています。
血行をサポートする作用は、オリゴ乳酸の三大作用の一つ。上記のような悩みを持つ人におすすめです。特に女性はチェックしておきたいポイントですね。
オリゴ乳酸には、血の巡りをサポートして健康を保つ働きがあります。
人の体には、体重の約7~8%に相当する血液が流れています。心臓から送り出された血液には酸素がたっぷり含まれており、動脈を通って全身に運ばれていきます。途中、細い毛細血管で枝割れしつつ隅々まで運ばれ、不要になった老廃物を受け取って、今度は静脈から心臓に戻っていきます。
血流が良くなると、細胞一つ一つに栄養と酸素がいきわたるようになり、細胞が担っている機能も働きやすくなります。ひいてはほかの臓器などの働きも良くなり、体力やホルモンバランスの維持、腰痛・肩こりの予防などにつながります。
20~64歳までの健康な男女15名(オリゴ乳酸300mg摂取8名、プラセボ摂取7名)に、二重盲検並行群間比較試験を3週間おこなって、オリゴ乳酸における血流の違いについて手と足の部分で調べました。
引用元:LAC DataBase(https://www.e-expo.net/contents/c/com01/page03.html)
グラフでは、プラセボを摂取した人に比べてオリゴ乳酸を摂取している人のほうが、血流量の流れが増量していることがわかります。レーザー血流画像化装置の結果からは、手の先端部分にまで血がよく通っているのがわかります。足の指先も、手の指ほどではありませんが、摂取前よりもほのかに増えています。
オリゴ乳酸を摂取した8名は、男性1名、女性7名という構成でした。平均年齢は39.7歳。この試験がおこなわれたのは、11月~12月という寒さも厳しい季節です。寒い中でのこの成果は、オリゴ乳酸の機能性の証となっています。また、生化学的検査・血液学的検査において臨床的な問題はなかったことからも、安心して摂取できる成分であることがわかります。[注1]
血液は全身に熱を伝える役割を担っていることから、血流を良くすることは体温を上げることに繋がります。臨床試験により、オリゴ乳酸を摂取すると血流が良くなると実証されています。つまり、オリゴ乳酸は血流を良くするだけでなく、体温を上げる効果が期待できるのです。
体温を上げると免疫力や代謝がアップし、健康を維持しやすくなります。体温が1度上がるだけで、免疫力は30%前後、代謝は10%前後アップするというデータも。日本人は、昔と比べると体温が低い人が増えているため、意識して体温を上げるようにする必要があります。
体温が低下すると、代謝や免疫力が下がります。代謝が低くなると、代謝が高い人に比べて痩せにくい体に。ダイエットをしても痩せにくい、太ももやお腹が冷たいと感じている人は代謝が低い可能性が考えられます。
また、体温が35~36度と低い場合は、免疫力が弱い状態にあるため、病気にかかりやすいことが分かっています。免疫細胞は、体温が36.5度になると活動を始め、37~37.5度になると動きが活発になります。そのため、体を冷やさないように、日ごろから運動をしたり、食事で内側から温めたりするのがおすすめです。
体温を上げるために、食事に力を入れるなら、オリゴ乳酸を取り入れてみませんか。オリゴ乳酸は、粉末やサプリになって販売されているものが多く、食事に取り入れやすいのが特徴です。毎日栄養バランスのとれた食事を用意するのは大変ですから、粉末やサプリになったオリゴ乳酸も上手く活用していきましょう。
血流サポートにおいて力を発揮をするオリゴ乳酸。その正式名称はオリゴ乳酸LAC(ラック)といい、Lactic Acid=乳酸がCondense=濃縮されている状態を指しています。オリゴ乳酸LACの摂り方や製造工程について知りたい方は、ぜひクリックしてみてください。
名前が似ているオリゴ糖と乳酸菌との違いについても説明します。この2つの成分は、血流サポート効果というよりも、オリゴ糖は血糖値のコントロール、乳酸菌は腸内環境を改善する作用が注目されています。
オリゴ糖は、小腸で吸収されないという特徴を持っています。消化酵素を持たないので吸収されないまま大腸に届いて、大腸を住みかとする善玉菌のエサになり、短鎖脂肪酸という物質を生成します。吸収されないということは、血液中に糖質として取り込まれることもないので、血糖値を急上昇させることはありません。そのため血流の健康維持というよりは、糖尿病などの血糖値の改善を必要とする病気の予防に適しているといえるのです。
乳酸菌といえば、腸内環境を整える効果が有名です。血流に直接働きかけるというよりは、腸内環境の善玉菌を増やして、腸の調子を整えることで血流の健康維持をするのが乳酸菌の働き。腸をきれいにして栄養の吸収効率を高めることが、健やかな血流をサポートすることにつながります。
実験データで血流量が増えたという結果が出ていたように、オリゴ乳酸には血流の健康をサポートする働きがあります。ほかにも、腸を酸性に導き善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きも。血流と腸の両方からサポートをして、健康を維持してくれます。
オリゴ乳酸、オリゴ糖、乳酸と呼び名は似ていますが、血液への働きかけは異なるものとなっているのです。
オリゴ乳酸(ラック)の研究・販売をしているのは、株式会社グレイン。独自素材のオリゴ乳酸をはじめ、健康食品の企画・製造・販売、サプリメント・化粧品の輸出入などをおこなっています。
製品の安心を第一に、原料の選定から製造、出荷までおこない、品質を徹底管理。安全性にこだわって健康を追い求めている企業です。
腸を善玉菌が増えやすい酸性に導き、腸内環境を整えるオリゴ乳酸。近年、新たな腸活成分として注目を浴びています。オリゴ乳酸研究の第一人者・山口博氏監修のもと、その働きをまとめました。