オリゴ乳酸は、風邪予防にいいのでしょうか?
その結果は、ラットやモニターによる試験で確認されています。
その実験結果や風邪予防の仕組みについて紹介。株式会社GLART代表取締役・山口博氏監修のもと解説します。
株式会社GLART
代表取締役 山口博氏
オリゴ乳酸の研究・開発を行っている株式会社GLARTの代表取締役。オリゴ乳酸研究の第一人者として、当サイトを監修しています。
季節が移り替わるときや、疲れ・ストレスがたまったとき、ふと体調が心配になる…。そんな人にオリゴ乳酸はおすすめです。
体内にウイルスや細菌、異物などが侵入すると、それらから体を守るために防衛機能が働きます。これが免疫です。
免疫細胞であるマクロファージやナチュラルキラー細胞などは、血液とともに体内を巡り、ウイルスや細菌、異物などを見つけると攻撃して、体を守っています。しかし、免疫力が低下していると、ウイルスに負けて風邪を引いてしまったり、症状が重くなったりするのです。
オリゴ乳酸は、2つの働きで風邪予防に役立ちます。
免疫力を高めるには、腸内環境を整えることが大切。体内の免疫細胞の6割は、腸内に集まっているからです。[注1]
オリゴ乳酸には、腸内環境を整える力があることが研究データからわかっています。
ラットに4週間オリゴ乳酸を与えた実験では、オリゴ乳酸を摂らない場合と比べて、オリゴ乳酸を摂ったラットは乳酸菌の数が2~3倍に。胃酸や消化液の影響を受けにくいオリゴ乳酸は、腸まで届き、善玉菌を増やすサポートをしていることがわかります。[注2]
引用元:LAC DataBase(https://www.e-expo.net/contents/c/com01/page02.html)
腸内環境と同じく免疫力に関わりがある血流。免疫機能を持つ白血球は、体内に異物がないか血中をパトロールしています。しかし、血の流れが悪いと白血球が集まりにくくなり、ウイルスが体内に広がってしまうのです。
オリゴ乳酸には、健やかな血流を助ける働きもあることが研究でわかっています。
引用元:LAC DataBase(https://www.e-expo.net/contents/c/com01/page03.html)
こちらのグラフは、20~64歳までの健康な男女15名におこなわれた実験の結果です。オリゴ乳酸300mgを摂取したグループとプラセボを摂取したグループとでは、手足の血流量に差が出ました。グラフがあらわしているのは、手足の血流量。プラセボを摂取した人に比べて、オリゴ乳酸を摂取した人は血流量が1.3倍ほどになっています。血流測定画像でも、指先に血がよく通っているのがわかります。
風邪予防において力を発揮をするオリゴ乳酸。その正式名称はオリゴ乳酸LAC(ラック)といい、Lactic Acid=乳酸がCondense=濃縮されている状態を指しています。オリゴ乳酸LACの摂り方や製造工程について知りたい方は、ぜひクリックしてみてください。
オリゴ乳酸と名前が似ていて、同じく腸内環境を整える効果があることで知られるオリゴ糖と乳酸菌。その違いはどこにあるのでしょうか?
オリゴ糖は、腸内に運ばれて善玉菌などのエサとなるものです。腸内環境を整える作用としては同じですが、摂りすぎたり体質に合わなかったりすると下痢・腹痛などの副作用を起こす恐れがあります。
乳酸菌は、腸の中で働く善玉菌。口から摂っても胃酸で死んでしまうことが多く、生きたまま腸内に届けることがむずかしい菌です。たとえ生きたまま届いても、腸内環境に合った乳酸菌でなければ、住みつくことができません。
オリゴ乳酸は乳酸菌が生み出す生成物です。腸内で直接働くのではなく、腸を酸性に導いて善玉菌が増えやすい環境づくりをするので、もともと持っている善玉菌を増やします。乳酸は体内にも存在する物質のため、副作用の心配もありません。腸内環境を整えるのに最適な成分なのです。
オリゴ乳酸(ラック)の研究・販売をしているのは、株式会社グレイン。独自素材のオリゴ乳酸をはじめ、健康食品の企画・製造・販売、サプリメント・化粧品の輸出入などをおこなっています。
製品の安心を第一に、原料の選定から製造、出荷までおこない、品質を徹底管理。安全性にこだわって健康を追い求めている企業です。
腸を善玉菌が増えやすい酸性に導き、腸内環境を整えるオリゴ乳酸。近年、新たな腸活成分として注目を浴びています。オリゴ乳酸研究の第一人者・山口博氏監修のもと、その働きをまとめました。