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感染症の予防

オリゴ乳酸は感染症への効果が期待できる成分です。実際にピロリ菌やO-157を対象にした研究が行なわれており、予防効果が確認されています。実施された研究やその結果についてまとめました。

ピロリ菌への効果

ピロリ菌は胃の粘膜に生息している、アンモニアや毒素を分泌する菌です。ピロリ菌が増えると胃粘膜がダメージを受け、胃炎が起きやすくなります。オリゴ乳酸は体内のピロリ菌を減らし、健康をサポートする効果がわかっています。そのため、オリゴ乳酸を定期的に摂取することで、ピロリ菌による胃炎・胃潰瘍の発症を防ぐ効果が期待できるでしょう。

すでに発症している場合は、回復や治療を助ける働きが見込めます。

ピロリ菌による胃潰瘍改善の研究

オリゴ乳酸のピロリ菌への効果を調べるため、ピロリ菌を投与し胃潰瘍になったスナネズミを用いて実験が行われました。2グループにスナネズミを分け、30日間普通のエサとオリゴ乳酸を混ぜたエサを食べさせ、胃の中の様子を確認。胃潰瘍の状態を確認したところ、オリゴ乳酸を混ぜたエサを与えたスナネズミは胃の中のピロリ菌が減っていたことがわかりました。

このことから、オリゴ乳酸がピロリ菌の生着や増殖を抑制したと考えられます。(注1)

O-157(食中毒菌)への効果

腸管出血性大腸菌とも呼ばれ、毒性の高い毒素を発生する大腸菌です。名前のとおり出血にいたる大腸菌で、溶血性尿毒症症候群や急性脳症など重症化することもあります。厚生労働省によると、75度の温度で1分間以上加熱すると死滅します。加熱が足りないと、食中毒や感染症を引き起こします。抵抗力の弱い子どもや高齢者は特に注意が必要です。

O-157の食中毒改善の研究

無菌マウスを使った実験で、普通のエサとオリゴ乳酸を混ぜたエサをそれぞれ別のネズミに与えて、1週間後に腸管出血性大腸菌(O-157)に感染させ生存率や生菌数、毒素の産生状態を調べました。

その後、経過を見たところオリゴ乳酸を混ぜたエサを食べたマウスのほうが長く生きました。しかし、糞に含まれる菌の数は同じでしたが、オリゴ乳酸を混ぜたエサを食べたネズミは体内の毒素が少なくなっていました。

このことから、オリゴ乳酸には腸管出血性大腸菌(O-157)による毒素の産生を抑えるはたらきと、毒素の吸着作用があることがわかっています。殺菌はできないものの、毒素による症状を軽減するのに役立つと考えられています。(注1)

  • (注1)長戸康和、村山千恵子、村上正裕著 AD-3研究会編「オリゴ乳酸物語-その発見から未来へ-」(東海大学出版会)
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    腸を善玉菌が増えやすい酸性に導き、腸内環境を整えるオリゴ乳酸。近年、新たな腸活成分として注目を浴びています。オリゴ乳酸研究の第一人者・山口博氏監修のもと、その働きをまとめました。

       

    オリゴ乳酸
    の働きとは