オリゴ乳酸は、細胞の力の元となるミトコンドリアの働きを助けることが研究によってわかっています。
ミトコンドリアは妊活において大事なもの。ここでは、オリゴ乳酸と妊活サポートの関係について、株式会社GLART代表取締役・山口博氏監修のもと解説します。
株式会社GLART
代表取締役 山口博氏
オリゴ乳酸の研究・開発を行っている株式会社GLARTの代表取締役。オリゴ乳酸研究の第一人者として、当サイトを監修しています。
オリゴ乳酸は、妊活中はもちろん妊娠中も摂取しておきたい成分。細胞を元気にするミトコンドリアを助けるため、上記のような悩みを持つ人におすすめです。
まず、オリゴ乳酸がミトコンドリアにどう働きかけるのか、実験データとともに紹介します。
55歳~64歳の男性(日本人・22名)に、比較試験がおこなわれました。[注1]
実験の内容は、11名にはオリゴ乳酸、残り11名にはプラセボを摂取してもらい、1ヶ月・2ヶ月・3ヵ月目で血中のCoQHがCoQ10に変換された量を測定したというもの。CoQ10、CoQHとは、ミトコンドリアがエネルギーを作り出すために欠かせない成分です。この量がミトコンドリア機能亢進を示唆しています。[注2]
実験の結果、1ヶ月目は血液1dlあたり130mg、摂取3ヶ月目には250mgにまで増加。その数値から、摂取期間が長くなるほど血中のCoQ10への変換量が増えることがわかりました。[注1]
細胞の中にある小器官・ミトコンドリア。ミトコンドリアは一つの細胞に数十万~数万個も存在しており、食べ物から摂った栄養素を材料に、エネルギーを作り出しています。そのミトコンドリアの量が少なかったり、質が悪かったりすると、エネルギーは正しく作られません。つまり、卵子や精子の質に影響するのです。
単一細胞と呼ばれている卵子と精子は、細胞が持つエネルギーだけで生活します。卵子は卵を分割させ、着床して胎盤から栄養をもらえるまで、自分の持つエネルギーだけでやっていく必要があり、精子は卵子のところまで泳いでたどり着き、卵子の膜を破って中に入って受精するまでのエネルギーが必要。この両者のエネルギーは、ミトコンドリアが作り出します。
つまり、赤ちゃんを授かるには、ミトコンドリアの量と質を上げることが重要なのです。[注3]
妊活サポートにおいて力を発揮をするオリゴ乳酸。その正式名称はオリゴ乳酸LAC(ラック)といい、Lactic Acid=乳酸がCondense=濃縮されている状態を指しています。オリゴ乳酸LACの摂り方や製造工程について知りたい方は、ぜひクリックしてみてください。
オリゴ乳酸と名前が似ていることから混同されがちなオリゴ糖と乳酸菌。その違いについて説明します。
オリゴ糖は、腸で働く善玉菌のエサとなって腸内環境を整えてくれる成分。
妊活というよりは、主に便通サポートにいいとされています。妊娠中は便秘に悩まされがち。オリゴ糖の整腸作用が便秘予防にいいとして、妊婦さんに注目されています。オリゴ糖はサトウ大根や大豆、牛乳といった自然食品から作られているので安全性も◎。ただし、体質に合わないとお腹をくだしてしまうので、少量ずつ摂るようにしましょう。
乳酸菌は、腸の運動を活発にさせる善玉菌の代表です。
乳酸菌もオリゴ糖と同じように、腸内環境を整えます。腸をきれいにして栄養吸収率を高めることで、妊娠に必要な栄養素を効率的に吸収し、間接的に妊活をサポートしてくれます。ただし、乳酸菌にはさまざまな種類があり、その乳酸菌が自分の腸に合うとはかぎりません。自分の腸内環境に合った菌を見つけることが大切なのです。
オリゴ乳酸は胃酸や消化液の影響を受けにくく、大腸まで届けられると、腸を善玉菌が増えやすい酸性に導きます。そうすることで、腸内環境を整えるのです。オリゴ乳酸は体内にも存在する乳酸を濃縮してつくられるため、副作用はありません。少ない量で健康維持に役立つので、カロリーを気にせず摂り入れられる成分なのもうれしいポイントです。
オリゴ乳酸(ラック)の研究・販売をしているのは、株式会社グレイン。独自素材のオリゴ乳酸をはじめ、健康食品の企画・製造・販売、サプリメント・化粧品の輸出入などをおこなっています。
製品の安心を第一に、原料の選定から製造、出荷までおこない、品質を徹底管理。安全性にこだわって健康を追い求めている企業です。
腸を善玉菌が増えやすい酸性に導き、腸内環境を整えるオリゴ乳酸。近年、新たな腸活成分として注目を浴びています。オリゴ乳酸研究の第一人者・山口博氏監修のもと、その働きをまとめました。