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そもそもオリゴ乳酸とは?

体調や腸内環境を整えてくれるオリゴ乳酸。

乳酸菌やビフィズス菌など、ヨーグルトなどに含まれている腸内改善菌とは、ひと味違った作用を持っているようですが、実際どのような成分なのでしょうか?

ここでは、オリゴ乳酸の基本的な情報や、研究・実験結果をひも解いていきます。

「オリゴ乳酸が気になっているけれど、具体的には何も分からない…」

そんなオリゴ乳酸初心者はぜひ参考にしてください。

オリゴ乳酸とは

オリゴ乳酸と聞くと、一見どのような物質なのかわからない方もいるかもしれません。

実はオリゴ乳酸というのは、人間の体に元から存在する物質。乳酸が複数くっついた成分で、一般的な乳酸とも異なるものとして近年では健康効果が研究・注目されています。

ここではオリゴ乳酸の役割と腸内細菌との関係などについて詳しく紹介しています。

腸内環境の改善、血流促進、免疫力アップなどたくさんの健康効果がある新しい成分

オリゴ乳酸(LAC)は、がん治療薬の研究中に偶然発見された物質。 1989年にまず乳酸オリゴマーという物質が発見され、そこから研究開発が進められて製品化されました。

健康効果として、腸内環境の改善、血流促進、血糖値低下、感染症予防、がんの抑制、アレルギー改善、更年期障害改善などが研究で明らかになっています。名前から何となく乳製品を連想してしまうかもしれませんが、オリゴ乳酸の材料はトウモロコシやサトウダイコン。これらの材料を加熱処理し、粉末に加工したうえで製品化するのが一般的です。

オリゴ乳酸の特徴は、乳酸菌の増殖が促す働きがあること。この働きにより腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれるのです。乳酸菌を増やすという点では、オリゴ糖とも似ているかもしれません。

オリゴ乳酸の安全性は?

腸内環境を正常化してくれるオリゴ乳酸ですが、安全性に問題はないのでしょうか?たとえ健康に寄与する成分が含まれていても、体に有害な物質が含まれていたり、副作用があったりすれば、口にしたいとは思わないもの。オリゴ乳酸は原料や安全性試験での結果から安全と認められている成分です。ここではオリゴ乳酸の安全性について、いろいろな視点から詳しく説明します。

自然素材を原料としている

オリゴ乳酸の原料はサトウダイコンやトウモロコシなどの天然の糖類です。サトウダイコンはテンサイとも呼ばれ、砂糖の原料として用いられています。

これら糖類に乳酸菌を加えて発酵させるとL型発酵乳酸になり、さらに濃縮加工するとオリゴ乳酸ができます。

化学化合物であれば人体への影響が気になりますが、オリゴ乳酸は原料が自然素材。サトウダイコンやトウモロコシなどの身近な食材を原料にした素材なので、体内に入れても問題ありません。体の中で溜まることなく消費されるので、摂り過ぎによる副作用も心配ありません。

オリゴ乳酸の吸収と代謝経路について

オリゴ乳酸は健康に良い、あるいはがんに効果があるのではないかと期待されている物質です。そんなオリゴ乳酸は、どこで吸収され、どうやって代謝されていくのか、摂取してからのメカニズムを紹介しています。

オリゴ乳酸は腸や肝臓、血中をめぐり違う物質に変換

オリゴ乳酸は腸で吸収や分解が行われ、その後肝臓へと運ばれて行きます。肝臓ではエネルギーに変換されますが、この時代謝によって酸が作られてしまいます。体内が良い状態であるには、弱酸性にしなくてはいけないため、肝臓で一緒にアルカリ性物質が作られるのです。そして、アルカリ性物質とともに、分解されたオリゴ乳酸は血中に流れていきます。この時不要になった酸性物質や二酸化炭素は、腎臓から呼気や尿として排出されることになります。

オリゴ乳酸の種類

自然界に存在する乳酸菌や果糖とは違い、オリゴ乳酸は人工的に作られた生成物です。乳酸は体内でも作られますが、オリゴ乳酸は人工的に作られたものなので、合成方法によっていくつかの種類に分類されています。ここでは実験や食品添加物によく利用されているオリゴ乳酸について、種類をまとめています。医薬品にオリゴ乳酸を利用するのが最終目標といわれているため、現在もさらなる研究が進められ、新たな合成方法が模索されているようです。

オリゴ乳酸と乳酸の違いとは?

「"乳酸"とついているからオリゴ乳酸も乳酸の一つじゃないの?」と思い浮かべる人は多いでしょう。
その考えは間違いではありません。大きくまとめてしまえばどちらも乳酸であると言えます。

ただし、それぞれが持っている作用や期待できる効果、作られるまでの過程はまったく異なります。

乳酸はどういった成分なのか、オリゴ乳酸と何が違うのか、それぞれの違いをまとめてみました。改めて乳酸について知りたい人はここから学んでいきましょう。

オリゴ乳酸と乳酸の関係

乳酸は乳酸菌が糖を分解することによって人の体内で生み出される物質。乳酸が3~22個つながったものがオリゴ乳酸です。

「乳酸=疲労物質」というイメージが強いかもしれませんが、近年の研究ではそれが間違いであることが判明。むしろ、疲労回復を助けてくれることがわかっています。また、乳酸は腸内を弱酸性に保ち、悪玉菌の増殖も抑制してくれます。

しかし、オリゴ乳酸は体の中で自然にできることはありません。腸内環境を整える働きは似ているものの、血流を改善するのはオリゴ乳酸のみです。

オリゴ乳酸と乳酸菌の違いとは?

腸内環境に良いとされる乳酸菌と、オリゴ乳酸に何か違いはあるのでしょうか。どちらも腸内環境を整えるための商品ですが、実際のところ違いがよく分からないという人も多いはず。そんなオリゴ乳酸と乳酸菌の違いについて、詳しくまとめました。それぞれの特徴や違いについて知り、腸活に役立てましょう。

腸内細菌のバランスを整えるか、ビフィズス菌を増やすか

オリゴ乳酸も乳酸菌も、腸内環境を整えるのに役立つ素材です。乳酸菌はその名の通り乳酸を作る菌のことで、腸内細菌のバランスを保つ役割を持っています。一方で、オリゴ乳酸は乳酸がいくつかつながった成分。腸内のビフィズス菌を増やす効果があり、腸内細菌のバランスを整えるのに一役買ってくれます。

オリゴ乳酸を摂取することで、腸内細菌のバランスを整えるビフィズス菌を増やしてくれるので、腸内細菌のバランスを整え、快便サポートや腸内環境の改善効果が期待できます。どちらも適量摂取することで、腸内環境を保てるでしょう。

オリゴ糖とオリゴ乳酸の違いとは?

天然の甘味料としてダイエットなどにも使われているオリゴ糖。オリゴ乳酸とは「オリゴ」という名称が一致しており、どちらも同じようなものとイメージするかもしれません。

オリゴ糖が腸に良い働きをするように、オリゴ乳酸も腸内環境を正常化してくれるのですが、オリゴ乳酸はオリゴ糖にはない働きが期待できます。

ここではオリゴ乳酸がどのような成分で、オリゴ糖とはどのような違いがあるのかまとめています。

名前が似ていてもはたらきは異なる

では、オリゴ糖とオリゴ乳酸の違いとは何なのでしょうか? オリゴ糖とは、糖質の最小単位である単糖が2~10個程度結びついたもの。普通の白砂糖に比べて消化されにくく腸まで届くため、乳酸菌やビフィズス菌のエサになります。その結果、乳酸菌が増殖しやすくなるのです。バナナやトウモロコシ、玉ねぎなどに多く含まれます。また、特定保健用食品の甘味料として、「オリゴ糖」という商品名で市販されています。

一方、オリゴ乳酸は3~22個の乳酸がまっすぐつながった成分。2つとも整腸作用がある点では同じですが、オリゴ乳酸のほうがより効率的に腸内環境を整えると言われています。具体的には、オリゴ乳酸は一日わずか0.3gでオリゴ糖1g~10gと同レベルの整腸作用をもたらすとされています。

また、血流促進や代謝促進など、オリゴ糖にはない効果も期待できます。ある臨床試験では、20~64歳の男女15名にオリゴ乳酸を飲んでもらった結果、血流が大きく改善したと報告されました。

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腸を善玉菌が増えやすい酸性に導き、腸内環境を整えるオリゴ乳酸。近年、新たな腸活成分として注目を浴びています。オリゴ乳酸研究の第一人者・山口博氏監修のもと、その働きをまとめました。

   

オリゴ乳酸
の働きとは