腸を元気にする新成分!オリゴ乳酸大辞典 » そもそもオリゴ乳酸とは? » オリゴ乳酸の吸収と代謝経路

オリゴ乳酸の吸収と代謝経路

オリゴ乳酸の吸収と代謝経路について

オリゴ乳酸、別名ラックは腸内環境を整えたり、免疫力を高めたりと、研究者の間で注目されている物質です。人には元からある物質なので、体に優しい物質として重宝されています。そんなオリゴ乳酸は、機能性食品や薬に利用しようと、日々研究開発が進められています。オリゴ乳酸をラットに投与する研究では、がんに対して一定の効果が確認できたことから、将来性のある物質として期待されているのです。

オリゴ乳酸は、腸で分解され肝臓へ

オリゴ乳酸は摂取すると、腸で吸収や分解が行われます。その後、肝臓で解糖の反応や糖新生の反応を経て、エネルギーに変換されることになります。解糖の反応というのは、糖の代謝のことです。グルコースからピルピン酸まで分解する代謝によって、エネルギーが得られます。その反対で、ピルビン酸からグルコースまで分解する代謝で、エネルギーを得ることを糖新生反応と呼びます。

肝臓で分解された後、血液中で中性物質に変換

人の体内は、弱アルカリ性となっており、どちらかといえば中性の状態になっています。ところが、肝臓でオリゴ乳酸がエネルギーに変えられる際に、糖の代謝が起こると、酸が作られてしまうのです。そうすると、体内は酸性になってしまうので、それを防ぐために腎臓でアルカリ性物質が作られます。そのアルカリ性物質が血液に流れることで、体内は中性状態に変化します。

このとき、腎臓では、酸を尿として排出し、二酸化炭素は呼気として排出されるのです。こうした過程を経て、オリゴ乳酸は、体のなかで役立つ物質に返還され、不要なものは排出されていきます。オリゴ乳酸を摂取したときの代謝経路は、乳酸と一緒となります。

オリゴ乳酸を含む乳酸の分解は2段階の工程がある

オリゴ乳酸が分解される工程は、2段階あることが研究で分かっています。酵素的、あるいは非酵素的な分解と、代謝の2工程です。この工程により、人体に有害な物質は体外へと排出されるのです。オリゴ乳酸は、乳酸が直線状に繋がった分子構造を持っているため、体内で加水分解されることで乳酸の状態になります。

オリゴ乳酸の分解酵素の一種で性質が分かっているものも

オリゴ乳酸は、日々研究が進められていますが、その中で分解酵素の一種で性質が判明したものがあります。まず一つは、好熱性土壌細菌 Brevibacillus sp. No. 93 株が作るオリゴ乳酸についてです。加水分解酵素がN-acyl-L-amidohydorolaseであると特定し、加水分解するメカニズムを発見しました。N-acyl-L-amidohydorolaseには、oldA2のN-benzoyl amidohydorolaseの性質、oldA3にはN-acyl amidohydorolaseの性質があることが分かったのです。これにより、N-acyl-L-amidohydorolaseには2つの性質があり、OLA 分解活性を持つのはoldA3のみということが特定されました。

       お腹の写真    

腸を善玉菌が増えやすい酸性に導き、腸内環境を整えるオリゴ乳酸。近年、新たな腸活成分として注目を浴びています。オリゴ乳酸研究の第一人者・山口博氏監修のもと、その働きをまとめました。

   

オリゴ乳酸
の働きとは