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オリゴ乳酸と乳酸菌の違いとは?

腸内環境を改善しながら、免疫力アップや便通を整えてくれる乳酸菌。ヤクルトやヨーグルトなど、さまざまな食品にも取り入れられていますが、この乳酸菌と同様の働きをしてくれるといわれているものが「オリゴ乳酸」です。

オリゴ乳酸といっても、乳酸菌のような菌の総称ではありません。オリゴ乳酸は人間の体内に元から存在する生成物で、乳酸からできているものです。新たに食品素材として利用されるようになりましたが、菌類とは基本的に違う物質であることに注意が必要です。

オリゴ乳酸は乳酸が複数個繋がった形状をしており、4個から最大で20個程度鎖状に繋がっています。この形状が、体の中で多くの機能を発揮するとされています。

乳酸菌とは

腸内の細菌バランスを整える

乳酸菌は炭水化物などの糖を消費し、乳酸を生成する細菌を指します。腸内には多くの種類の細菌が棲んでいますが、その中でも乳酸菌は腸内のバランスを整える存在として、健康に役立っています。

人間は乳酸菌を体の中に棲まわせることで毎日のお通じや免疫力を得ていますが、乳酸菌も人間の体から栄養を取り入れて生活をしています。乳酸菌と人間は、お互いに支え合い、与え合う関係を築いているともいえますね。

乳酸菌にも役割があり、腸内環境を酸性にして腐敗を予防したり、ぜん動運動を促進したりと重要な仕事を任されています。

人間の身体の免疫力の8割程度は腸内で生まれているといわれていますが、最近では乳酸菌が中性脂肪やコレステロール値のコントロールにも役立つことが判明しました。

近年では、この乳酸菌を効果的に摂取する方法が研究され、さらに風邪や花粉症などさまざまな健康上のトラブルに対応する乳酸菌も発見され、食品などに取り入れられています。

乳酸と乳酸菌の違い

乳酸は糖を分解して作られる物質で、乳酸菌は乳酸を作る菌のことです。乳酸菌が炭水化物を分解すると、乳酸が生成されます。

乳酸菌が作る乳酸は善玉菌の増殖を促すほか、発酵食品を腐らせず長持ちさせるなどの機能があります。

現代人は乳酸菌が少ない?

漬物、納豆、味噌などの発酵食品は、古代から日本人の食生活の中に取り入れられてきたものです。発酵食品の中には多数の乳酸菌が含まれているため、食事の中から自然に乳酸菌が摂取できます。

しかし肉やパンなどの洋食が取り入れられるようになり、現代人の食事にはこれらの良質な乳酸菌を摂る機会が少なくなっていると考えられています。

味噌や漬物などを和食として摂ることもできますし、ヤクルトやヨーグルトなどから乳酸菌を摂取することもできるので、うまく工夫しながら腸内環境を整えていくことが大切です。

オリゴ乳酸とは

腸内のビフィズス菌を増やす

オリゴ乳酸は腸内のビフィズス菌の増殖を促す作用があります。ビフィズス菌は腸内における細菌のバランスを整えて、整腸作用をもたらしてくれる菌として知られています。

オリゴ乳酸は一日あたりわずか0.3gで、特定保健用食品のオリゴ糖と同程度の効果が得られるとされています。実際のオリゴ乳酸を使った研究でも、オリゴ乳酸を摂った被験者の排便回数に改善がみられました。

オリゴ乳酸を摂取し、ビフィズス菌が増えると腸内環境が正常に傾いていき、そこから健康維持に欠かせない細胞内物質「ポリアミン」も増えていきます。ポリアミンの生成量は腸内細菌の数と質に左右されるため、ビフィズス菌を日常的に増やしていくことが健康維持にも役立ちます。

ビフィズス菌が増えて腸管の内部を刺激することで、排便だけでなく感染予防などの効果も期待できるようになるため、アンチエイジングや病気予防など幅広い役割が期待できます。

オリゴ乳酸は腸内の乳酸菌に働きかける

人間の腸内は臓器の中でもっとも大きな面積を持っていますが、スペースには限りがあるため、常に細菌が生存競争を繰り広げています。

なかでも、生活習慣の乱れによって増殖するとされている悪玉菌は腸内環境を乱すものであり、それに対抗できる善玉菌を優位に立たせるためには、食生活のバランスを取ること、腸内環境のための食品を摂ることなどが挙げられます。

オリゴ乳酸はビフィズス菌をはじめ、多くの腸内細菌が棲みやすい状態に環境を整えます。そのため、善玉菌にとって理想的な環境ができあがると悪玉菌が棲みにくくなり、腸内環境の改善に役立つのです。

オリゴ乳酸と乳酸菌の違い

オリゴ乳酸は乳酸菌にとってプラスに働く成分で、それ自体は菌ではなく生成物の一種です。人間の体内で生成される乳酸とは異なるものですが、オリゴ乳酸も人間の体内に元から存在する物質なので、安心して摂取することができます。

食品などに取り入れられるようになったばかりの成分で、まだ研究が進んでいる物質ですが、腸内環境が気になる方やしつこい便秘に悩んでいる方におすすめ。今後のさらなる研究と、オリゴ乳酸だけが持つパワーにも注目したいですね。

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腸を善玉菌が増えやすい酸性に導き、腸内環境を整えるオリゴ乳酸。近年、新たな腸活成分として注目を浴びています。オリゴ乳酸研究の第一人者・山口博氏監修のもと、その働きをまとめました。

   

オリゴ乳酸
の働きとは